仕事の現場ではコミュニケーションの取り方のは気を使うものですね。対面やオンラインなどリアルタイムのやりとりではフォローはできますし、微妙なニュアンスも伝えやすいです。しかし、メールや送付状などの文面でのコミュニケーションとなると、送ってそれっきりになることもあり、こちらの真意が伝わったか気になるところです。具体的に仕事の段取りなど意思を疎通しなければいけないことは意思疎通するのですが、心遣いや気遣いは伝わったかわからないものです。
一方で、メールでの文面となるとまったくお堅い文面でなくてもいいようにも思えます。これまでの仕事の経験中に使ってみた表現をもとに考察してみます。形式的に正しい文例なら、WEBでも多くありますし、Wordの「挿入」→「あいさつ文」で充分対応できます。
今回は取引先-客先、仕入先・業者、専門家(顧問税理士など)に対して、仕事をして頂いたあとのねぎらいのことばを考察します。
目上の相手に対するねぎらいの言葉・フレーズ
相手が客先、社外の偉い人など自分より明確に立場が上の場合です。その場合はこちらが大きくへりくだり、相手を立てます。表現は簡単ですが、込める気持ちも簡単でよいというわけでは当然ありません。敬意はしっかりもちましょう。
「格別のご高配を賜り誠にありがとうございました。」
「ご尽力いただき誠にありがとうございます。」
相手が目上でない場合のねぎらいの言葉・フレーズ
では相手が明確に上ではない場合はどうでしょう。仕入先、出入りの業者、顧問の先生(顧問税理士、社労士の先生)などです。つまりこちら(会社)がお金を払う立場の場合です。こちらが払うといっても、あくまで自分のお金ではなく会社のお金であることは忘れないようにしましょう。ですから相手が自分よりも立場が目下でも高圧的な態度、文面にはしないようにしましょう。
ちょうどよい表現が
「善処いただき(まことに)ありがとうございます。」
「ご対応いただき誠にありがとうございました。」
「早速のご対応、誠にありがとうございました。」
オーバー気味に表現するなら
「ご尽力いただき誠にありがとうございます。」
も使えるでしょう。相手が目上ではないので抑制的な表現の方がよいと思います。
相手が目下であっても敬意と丁寧さを大切に
相手が目下、こちらに対して働いてもらうのは当たり前の立場であったとしても、きちんとねぎらいの言葉をかける、丁寧に敬意を持つことは非常に大事です。それは今後、仕事を円滑に進めることにつながるだけでなく、あなたのビジネスパーソンとしての格を上げることにもなります。人や組織はどこでつながっているかわからないもの。意外な場面であなたを助けてくれるかもしれません。